席次表のメッセージは2種類ある|挨拶文とゲスト紹介コメント

席次表に載せる「メッセージ」には、大きく分けて2種類あります。一つは新郎新婦からゲスト全員へ向けた「挨拶文」、もう一つは各ゲストに添える「一言紹介(キャッチフレーズ)」です。

挨拶文はほぼすべての席次表に入れる定番要素で、感謝の気持ちや今後の抱負を短くまとめた文章です。一方のゲスト紹介コメントは、席次表の各ゲスト名の下に「出会いのエピソード」や「ゲストの人柄を表す一言」を添えるもので、ここ数年でカジュアルな式を中心に広まっています。

この記事ではまず挨拶文の書き方と文例を詳しく解説し、後半でゲスト紹介コメントのトレンドと具体例も紹介します。挨拶文を書き始める前に、まず「句読点禁止」と「忌み言葉禁止」という2つの絶対ルールを頭に入れておきましょう。

挨拶文の基本構成|感謝・心境・抱負・締めの4パート

挨拶文は長くなりすぎると読まれにくくなります。全体の目安は200〜350字程度。以下の4パートで構成するとまとまりやすくなります。

  1. 感謝(冒頭)

    本日はお忙しい中お越しいただいたことへの感謝を一文で伝える。「本日はご多用の中 お越しいただきまして誠にありがとうございます」など。

  2. 心境(現在)

    今この瞬間の気持ちを率直に書く。「緊張しながらも 心から幸せを感じています」「多くの方に見守られ この日を迎えられることを嬉しく思っています」など、二人の言葉を添えると温かみが増す。

  3. 抱負(未来)

    これからの二人についての前向きな一文を入れる。「二人で支え合い 温かい家庭を築いてまいります」など。長くなりすぎないよう1〜2文に留める。

  4. 締め(お願い・結び)

    ゲストへのお願いや結びの言葉を入れる。「本日はごゆっくりお楽しみください」「変わらぬご指導とご厚情をお願い申し上げます」などで結ぶ。

挨拶文の文例5パターン

以下の文例はいずれも句読点を使わず、スペースと改行で区切っています。コピーして使う場合は、会場・日付・固有名詞を差し替えてください。

フォーマル(格式重視)

本日はご多用の中 私どもの結婚披露宴にお越しいただきまして 誠にありがとうございます 皆様のお力添えのもと この佳き日を迎えることができましたことを 心より感謝申し上げます 未熟な二人ではございますが 互いに支え合いながら 温かな家庭を築いてまいります どうぞ変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう よろしくお願い申し上げます 本日はごゆっくりおくつろぎください


遠方から来てくださる方が多い場合

本日は遠路はるばるお越しいただきまして 誠にありがとうございます 皆様のお顔を拝見し 二人ともこの上ない幸せを感じております 遠くからお越しくださった皆様のご厚情に 心より感謝申し上げます 本日は短い時間ではございますが 精一杯おもてなしの気持ちをお伝えできればと思います どうぞごゆっくりお楽しみください


友人中心のカジュアルな式

今日はこんなにたくさんの友人たちに囲まれて 二人とも胸がいっぱいです 学生時代から社会人になっても 笑ったり悩んだりそばにいてくれたこと 本当にありがとうございます これからも二人そろって仲良くしてください 今日は料理もお酒も楽しんで 笑顔で帰ってもらえたら嬉しいです


両親への感謝を前面に出すパターン

本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます 今日この日を迎えられるのは 長年支えてくれた両家の父と母 そして皆様のおかげです 改めて感謝の気持ちをお伝えしたく 心を込めてこの会を準備してまいりました 至らぬ点もあるかと存じますが 温かい目で見守っていただければ幸いです 本日はどうぞよろしくお願いします


カジュアル(アットホームな式)

ふたりの大切な人たちに集まってもらえて とても嬉しいです 今日は堅苦しいことは抜きにして ゆっくり楽しんでいってください おいしい料理とお酒を用意していますので 遠慮なく楽しんでもらえると嬉しいです これからもよろしくお願いします

書いてはいけない言葉|忌み言葉・句読点・重ね言葉

  1. 忌み言葉(別れ・不幸を連想する言葉)

    「別れる」「終わる」「切れる」「壊れる」「破れる」「冷える」「去る」「捨てる」「離れる」「消える」「飽きる」などは使用禁止。「最後に」「終わりに」も「最後」「終わり」の代わりに「結びに」を使う。

  2. 重ね言葉(同じ意味の繰り返し)

    「重ね重ね」「またまた」「再び」「再三」「わざわざ」「たびたび」「しばしば」「くれぐれも」など。不幸や離婚を繰り返すことを連想させるとされる。

  3. 句読点(、。)

    挨拶文の中では使わない。代わりにスペース(全角または半角)や改行で文の区切りを表す。

  4. 不吉な数字・縁起の悪い表現

    「4」(死)「9」(苦)を想起させる表現はできる限り避ける。「4度目」「9回」などが文中に含まれないか確認する。

  5. ネガティブな自己評価

    「未熟な二人」は慣用句として許容範囲だが、過度にネガティブな表現(「どうなるかわかりませんが」など)は場の空気を壊す可能性があるため避ける。

ゲストへの一言キャッチフレーズ|最近の傾向と具体例

ゲストの名前の横や下に、その方との関係や人柄をひと言で紹介するスタイルが近年増えています。カジュアルな式やアットホームな雰囲気を大切にしたいカップルに人気で、会話のきっかけにもなります。

具体例をいくつか挙げます。「大学サークルで同じチームだった頼れる仲間」「就職後も毎年旅行に行く大切な友人」「10年来の幼なじみ いつも背中を押してくれる存在」「会社に入って最初に優しくしてもらった先輩」「どんな時も正直に意見をくれる、かけがえのない友人」など、ゲスト本人が嬉しいと思える一文を意識すると良いでしょう。

書く際の注意点は3つです。一つ目は、ゲスト本人が知られたくない情報(過去の関係・転職事情など)を含めないこと。二つ目は、全員に書く場合と一部だけ書く場合で印象が変わるため、書く範囲を統一するかルールを決めておくこと。三つ目は、文字数が増えるため紙の席次表では1行あたりの文字数制限に注意が必要なことです。

web席次表であれば文字数の制限を気にせずゲスト紹介コメントを掲載でき、式の直前まで内容を修正できます。席次表のデジタル化を検討している場合は、コメント欄の自由度も比較のポイントにしてみてください。

よくある質問

席次表の肩書きの書き方について詳しくは席次表の肩書き一覧、席順のルールとマナーについては席次表の書き方・席順マナーもあわせてご確認ください。