招く相手が、二つに分かれるとき
招待状を作っていると、あるところで手が止まる。この人は挙式にも呼ぶ。この人は二次会だけ。ゲストの一覧を眺めているうちに、招く相手が自然と二つに分かれていく。
けれど、招待状というものはたいてい、挙式を主役にして組み立てられている。日付があって、会場の地図があって、その下に小さく二次会がぶら下がる。挙式には呼ばない友人にそれをそのまま送ると、本題ではないものが先に目に入る。渡したいのは二次会のことだけなのに、である。
なぜ、この切り替えを用意したか
「パーティ専用にする」という設定を足したのは、いま書いたねじれが気になったからだ。手元では招く相手がもう二つに分かれているのに、送るものは一つのまま、というねじれである。
準備そのものも、たいてい一人に寄る。夜遅く、ゲストリストの表と、招待状の下書きと、二次会のLINEグループと、会費の集計が、同じアカウントのタブに全部開いている。頼まれてそうしているわけではない。自分がやったほうが早い、と抱えたのだ。そして厄介なのは、その抱え込みが、抱えている本人にしか見えないことだと思う。
もう一方には、手伝いたいのに動けない人がいる。何を触ったら口出しになるのか分からず、共有リンクを開いても結局そのまま閉じてしまう。悪気があるわけではなく、正解が見えないだけだ。
二次会だけを切り出して送れるようにしたのは、この二つに応えたかったからだ。うまくはまる場面は、たぶんそう多くない。挙式と二次会で招く相手が同じ人には、これは要らない。それでも、相手が二つに分かれる人にとっては、素直な作りになったと思っている。
誰に向けているか
思い浮かべているのは、たとえばこういう場面だ。
呼ぶ相手は挙式と二次会で違う。なのに招待状はいつも挙式が主役で、二次会は「おまけ」みたいに下にくっついていた。友だちに送るのは、二次会のことだけでよかったのに。
二次会だけを任された側の、ありがちな独り言
家族と親族だけで挙式を済ませ、友人は二次会に招く。あるいは会費制の二次会や1.5次会で、そもそも挙式の情報は関係ない。そういうとき、友人に届くのが「二次会の案内と、その出欠」だけになっていると、受け取る側も迷わない。作る側も、挙式の欄をどう隠すかで悩まずに済む。
手を出しあぐねていた相手も、ここでなら入ってきやすい。二次会という区切られた範囲なら、会場の候補をひとつ選ぶ、日付を直す、といった一手が口出しになりにくい。範囲がはっきりしているぶん、任せるほうも任されるほうも動きやすいのだと思う。
どう使うか
手順そのものは短い。
二次会(パーティ)を用意しておく
「パーティ専用にする」の切り替えは、この招待状に二次会がひとつ以上あるときだけ表示されます。まず二次会を用意しておきます。
設定の「二次会・パーティー」を開く
招待状の設定のなかに「二次会・パーティー」という区画があります。この招待状の出欠に表示する二次会を選ぶ場所です。
「パーティ専用にする」をオンにする
オンにすると、挙式の日時・会場・ご出欠が招待状から外れます。残るのは、選んだ二次会の案内と出欠だけです。
招待する二次会を選ぶ
すぐ下のリストから、出欠を集めたい二次会にチェックを入れます。
見た目を確かめて、URLを送る
編集画面で見えているものが、そのまま相手に届きます。挙式の欄が消えているか、二次会の案内と出欠が並んでいるかを見てから、URLを送ります。
できないこと、向かない場面
ここは隠さずに書いておきたい。この切り替えには、できることの輪郭がはっきりある。
もうひとつ、はっきりした境目がある。挙式にも二次会にも同じ人を呼ぶなら、この切り替えは向かない。その相手には、挙式と二次会の両方を出す通常の招待状のほうが素直だ。使い分けとしては、二次会だけの人には「パーティ専用」を、両方に呼ぶ人には通常の招待状を、別々に用意してURLを送り分けることになる。招待状を一枚のなかで人によって出し分けることはできない。
紙のことも正直に言っておく。箔押しや台紙の質感まで仕上げた紙の招待状そのものを手元に届けたいなら、PIARYのような紙の専門サービスのほうが向いている。WedLinkは紙を刷らない。ここが引き受けるのは、URLで送ってブラウザで開く招待状のほうだ。
会費についても、ひとつだけ添えておく。二次会の会費は同じ招待状で事前に受け取れる。ただし決済手数料はゲストの支払いに上乗せされる(銀行振込3%・カード/コンビニ5%)かたちで、主催者の受け取りは満額になる。都合の良い部分だけでなく、この負担の置き方も先に見せておきたい。
できることは、そんなに多くない。挙式を伏せて、二次会の案内と出欠だけを、送りたい相手に送る。それだけだ。会費を先に受け取っておけば、当日その場でお金を数える時間は減る。友人の手元に届くのは、二次会のことだけになる。それで足りるなら、これで足りると思う。
