まず結論:総額の平均は298.6万円、自己負担の平均は約159万円
結婚式の費用は、挙式と披露宴・ウエディングパーティーをともに行った場合で総額が平均298.6万円です(リクルート「結婚マーケット調査2025」)。ただし全額を自分たちで払うわけではありません。ゲストからのご祝儀と親・親族からの援助が入るため、実際に用意する自己負担は平均158.9万円が目安になります。
自己負担額は「総額 −(ご祝儀総額 + 親・親族の援助)」で考えるのが基本です。同じ調査ではご祝儀総額の平均が187.1万円で、これだけで総額の半分前後をまかなえる計算になります。
費用は招待人数でほぼ決まります。親族のみ約10名なら総額150万円台、一般的な約60名なら300万円前後が目安です。この記事では、総額と自己負担の平均、料理・衣装などの項目別内訳、規模別の費用と自己負担、費用を抑えるコツ、支払いのタイミングを、公表されている調査の数値をもとに順に解説します。
結婚式の費用は総額いくら?平均と全体像
まず全体像です。リクルート ブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」(2026年1月発表)によると、挙式と披露宴・ウエディングパーティーをともに実施したカップルの費用総額は平均298.6万円、招待客数の平均は57.2人でした。最多の価格帯は300〜350万円で、全体の18.6%を占めています。
この調査は2025年度から「ゼクシィ結婚トレンド調査」と「結婚総合意識調査」を統合・再編して名称が変わったもので、集計の対象や方法が以前とは一部異なります。過去のゼクシィ結婚トレンド調査2024では総額343.9万円という数字も公表されていましたが、本記事では最新の結婚マーケット調査2025の数値を基準に解説します。
総額だけを見ると身構えてしまいますが、結婚式の費用はご祝儀と親の援助で相当部分がまかなえる点が、住宅や車といったほかの大きな出費と違うところです。次の章から、まず「何にいくらかかるのか」という内訳を見ていきます。
【内訳】何にいくらかかる?項目別の費用相場

総額の約3分の1は飲食費。料理と引き出物はゲスト1人あたりで積み上がる
結婚式の費用は、大きく「1人あたりで積み上がる費用」と「1件あたりで固定的にかかる費用」に分かれます。料理・飲み物・引き出物・ペーパーアイテムは招待人数に比例し、装花や衣装、写真などは人数が変わってもそれほど動きません。主な項目の平均の目安は次のとおりです(リクルート ブライダル総研の各種調査による目安)。
料理・飲み物(1人あたり 約2.1万円)
披露宴費用の約3分の1を占める最大項目。60名なら約126万円。ゲストの満足度に直結するため削りにくい部分です。
挙式料(約40万円)
チャペル・神殿・人前式などの挙式そのものの費用。会場やスタイルで幅があります。
新婦衣装(約50.9万円)/新郎衣装(約17.6万円)
ドレスの着数を増やすほど上がります。お色直しの回数を見直すと調整しやすい項目です。
会場装花(約19.1万円)/ブーケ(約4.7万円)
メインテーブルとゲストテーブルの装花。使う花やボリュームで大きく変わります。
写真・映像(スナップ撮影 約21.1万円/映像演出 約11.6万円/前撮り 約19.6万円〜)
当日の記録と演出用ムービー。当日スナップは外注や写真データのみのプランで抑えられます。
引き出物・引き菓子・プチギフト(1人あたり 約6,300円+約1,400円+約288円)
ゲストへの贈り物。人数に比例して積み上がるため、内容と単価のバランスが効きます。
ペーパーアイテム(1人あたり 約828円)
招待状・席次表・席札など。Web招待状にすると紙代と郵送費を削減できます。
このほか、ブライダルエステ(約9.9万円)、司会、音響照明、会場費、サービス料などが加わります。見積書では「1人あたり」の項目と「1件」の項目を分けて見ると、人数を減らしたときにどこがいくら下がるかが分かりやすくなります。招待状まわりの費用をもう少し詳しく知りたい場合は、招待状の費用相場をまとめた記事も参考にしてください。
ご祝儀と自己負担:結局いくら払う?

自己負担 = 総額 −(ご祝儀 + 親・親族の援助)。差し引き後の実額は平均約159万円
結婚式でいちばん気になるのが「自分たちの持ち出しは結局いくらか」です。自己負担額は次の式で考えます。
自己負担額 = 総額 −(ご祝儀総額 + 親・親族からの援助)
結婚マーケット調査2025では、ご祝儀総額の平均が187.1万円(招待客平均57.2人)でした。1人あたりのご祝儀は関係性で異なり、親族は平均7.6万円ほど、友人はおおむね3万円が目安です。関係性別のご祝儀相場はご祝儀の相場を関係性別にまとめた記事で詳しく解説しています。
親からの援助も無視できません。ゼクシィ結婚トレンド調査2024では、親・親族からの援助のうち挙式・披露宴に使った金額の平均が168.6万円と報告されています。援助の有無や金額は家庭によって大きく異なりますが、受けられる場合は自己負担を大きく下げる要素になります。
つまり総額が300万円前後でも、ご祝儀と親の援助が入ることで、実際に自分たちで用意するのは150万円前後というのが平均像です。この自己負担は招待人数によって大きく変わるため、次の章で規模別に見ていきます。
【規模・スタイル別】人数ごとの費用と自己負担の目安

費用は招待人数でほぼ決まる。人数が増えるほど総額は上がるが、ご祝儀も増える
費用は招待人数でほぼ決まります。人数が増えると総額は上がりますが、その分ご祝儀総額も増えるため、自己負担の割合はむしろ少人数のほうが高くなる傾向があります。ゲスト1人あたりのご祝儀(親族なら7万円前後)が、その人の料理・引き出物の費用を上回りやすいためです。代表的な3つの規模で、総額・ご祝儀・自己負担の目安を比べます。
規模別の費用と自己負担の目安
項目 | 親族のみ 約10名 | 少人数 約30名 | 一般的 約60名 |
|---|---|---|---|
総額の目安 | 約158万円 | 約245万円 | 約299万円 |
ご祝儀総額の目安 | 約116万円 | 約131万円 | 約187万円 |
自己負担の目安 | 総額の約3割(約50万円) | 総額の約5割(約120万円) | 約159万円 |
向いている人 | 家族・親族だけで静かに祝いたい | 親しい人だけを丁寧にもてなしたい | 友人・職場も招いて広く祝いたい |
親族のみ約10名では総額が150万円台でも、ご祝儀総額が116万円ほど入るため、自己負担は総額の約3割(およそ50万円)に収まります。一方で一般的な約60名の規模では、総額こそ上がるものの自己負担は約159万円で、総額に対する割合は少人数より下がります。数字はいずれも目安で、会場や料理・衣装のグレードで上下します(人数別の総額・ご祝儀はゼクシィ「親族のみ・少人数の結婚式の費用相場」、約60名は結婚マーケット調査2025による)。
スタイルによっても費用感は変わります。主な選択肢の相場の目安は次のとおりです。
挙式のみ(約10〜50万円)
披露宴をせず挙式だけを行うスタイル。ゲストへのおもてなし費用がかからない分、費用を最も抑えやすい形式です。
親族のみ・少人数(挙式+食事会で約100〜150万円)
親族10名前後で挙式と食事会を行う場合の目安。少人数婚や家族婚の進め方は少人数婚・家族婚の記事も参考になります。
会費制(1.5次会など)
ご祝儀ではなくゲストからの会費でまかなう形式。招待する側の持ち出しを抑えやすいのが特徴です。仕組みは会費制結婚式の記事で解説しています。
フォトウェディング(数万円〜30万円程度)
挙式・披露宴をせず写真だけを残す選択肢。費用を最小限にしつつ記念を形にできます。
少人数・家族婚を検討している場合は少人数婚・家族婚の進め方をまとめた記事を、ご祝儀を受け取らない会費制が気になる場合は会費制結婚式の費用と仕組みの記事をあわせて確認すると、自分たちに合うスタイルが選びやすくなります。
費用を抑える現実的なポイント

時期・日柄の選択、持ち込み、ペーパーレス化が自己負担を下げる主なレバー
費用を抑えるコツは無数にありますが、効果が大きく、満足度を下げにくいものから取り組むのが基本です。とくに「時期・日柄」「持ち込み」「ペーパーアイテムのWeb化」は、演出の質を落とさずにまとまった額を圧縮できます。
時期・日柄を選ぶ
夏や真冬などのオフシーズン、平日、仏滅などは割引プランが用意されていることが多く、同じ内容でも総額が下がります。日取りにこだわりがなければ最初に検討したいポイントです。
持ち込みを活用する
ドレス・写真・ペーパーアイテムなどは外部で手配したほうが安くなる場合があります。ただし式場によって持ち込み料がかかるため、持ち込み料を含めて比較します。
ペーパーアイテムをWeb化する
招待状・返信はがきをWeb招待状に置き換えると、紙の印刷代と郵送費を削減できます。出欠の集計も自動化でき、幹事や新郎新婦の手間も減ります。
装花・演出はメリハリをつける
メインテーブルなど写真に残る部分に費用をかけ、ゲストテーブルは抑えるなど、優先順位をつけると印象を保ったまま節約できます。
最終見積もりで必ず確認する
初期見積もりは料理や衣装が最低ランクで組まれていることが多く、実際の総額は数十万円上がりがちです。契約前に最終見積もりで項目ごとの単価と数量を確認します。
ペーパーアイテムのWeb化は、招待状代・返信はがき代・切手代がまとめて浮くうえ、出欠管理も楽になるため、費用と手間の両面で効果があります。招待状代を具体的にどう減らすかは招待状代を節約する方法をまとめた記事で解説しています。
費用はいつ・どうやって払う?支払いのタイミング
結婚式の費用は、支払いのタイミングで資金繰りが変わります。多くの式場は「前払い」ですが、当日払いや後払いに対応する会場もあります。自分たちの貯蓄とご祝儀の入るタイミングを見て、無理のない方法を選びます。
前払い(前金)
挙式の1週間〜10日前までに指定口座へ振り込む方式で、もっとも一般的です。ご祝儀を受け取る前に全額を用意する必要があるため、事前の貯蓄が前提になります。
当日払い
挙式当日に支払う方式。会場によっては当日のご祝儀を充当できる場合もありますが、現金の管理や不足時の対応に注意が必要です。
後払い(カード・ブライダルローン)
挙式後に支払う方式。ご祝儀を受け取ってから精算できるのが利点です。クレジットカード払いやブライダルローン(結婚式費用に使える目的別ローン。利用には審査があります)に対応する会場もあります。
よくある質問
まとめ:総額より「自己負担」で考えると計画が立てやすい
結婚式の費用は、総額の平均が298.6万円、実際の自己負担の平均が158.9万円です。総額の大きさに驚く必要はなく、「総額 −(ご祝儀 + 親の援助)」で自己負担を見積もれば、用意すべき金額はぐっと現実的になります。費用は招待人数でほぼ決まるため、まずは人数と日取りを決め、そこから料理・衣装・演出に優先順位をつけていくのが、後悔の少ない進め方です。
ペーパーアイテムのWeb化のように、質を落とさず自己負担を下げられる部分から取り入れて、無理のない予算で理想の一日を叶えましょう。
出典
[1]
[2]
[3]
