婚約指輪の相場は平均43.8万円。ただし真ん中の人は30万円台

婚約指輪の相場は平均43.8万円です(リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」詳細報告書。2024年4月〜2025年3月に結婚した全国20〜49歳のうち、婚約記念品として指輪を用意し金額を答えた258人)。ただし30万円未満で買った人が42.0%、40万円未満まで広げると60.7%にのぼります。金額順に並べた真ん中の人(中央値)は30〜40万円未満の帯にいて、平均より安く買う人のほうが多数派です。

平均を押し上げているのは、100万円以上を選んだ9.0%です。価格帯ごとの割合は次のとおりで、右の列を見ると自分の予算が全体のどのあたりにあるかが分かります。

価格帯割合この金額未満の累計
10万円未満10.7%10.7%
10〜20万円未満14.1%24.8%
20〜30万円未満17.2%42.0%
30〜40万円未満18.7%(最多)60.7%
40〜50万円未満8.3%69.0%
50〜60万円未満14.1%83.1%
60〜70万円未満5.7%88.8%
70〜80万円未満0.6%89.4%
80〜90万円未満1.5%90.9%
90〜100万円未満0%90.9%
100万円以上9.0%(合計99.9%)

各帯の割合は小数第1位で四捨五入されているため、合計は100%になりません。マイナビウエディングの2025年調査でも平均は43.9万円、約半数が30万円未満で購入しており、同じ形です。分布の山は30〜40万円未満を頂点にした20万〜40万円台と、50〜60万円未満・100万円以上の二つに分かれます。前者は国内の専門店でダイヤを吟味する買い方、後者はハイブランドごと贈る買い方と重なります。

39万円?43.8万円?調査ごとに平均が違う理由

直近の主要な調査では、婚約指輪の平均購入額は41万〜44万円に収まり、いちばん多い価格帯は20〜30万円未満か30〜40万円未満で共通しています。検索でよく見る「平均39万円」は旧ゼクシィ結婚トレンド調査2024の数字で、後継の結婚マーケット調査2025では43.8万円です。数字が違うのは調査の対象と時期が違うためで、どれか一つが間違いというわけではありません。

調査平均購入額いちばん多い価格帯対象・時期
結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)43.8万円30〜40万円未満 18.7%(次点は20〜30万円未満 17.2%)2024年4月〜2025年3月に結婚した全国20〜49歳の男女。2026年1月発表
マイナビウエディング 婚約指輪調査(2025年)43.9万円20〜30万円未満 17.4%(次点は10〜20万円未満 17.2%。約半数が30万円未満)2024年7月〜2025年6月に結婚した20〜49歳。2025年7月調査
結婚スタイルマガジン トレンド調査2024(NIWAKA)41.7万円20〜50万円未満に51.4%。50万円以上は23.7%直近1年以内に購入した191人。2024年6月調査
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(旧調査)39万円30〜40万円未満 約3割(次点は20〜30万円未満 約2割)2023年度に結婚した人。回答者は妻。結婚マーケット調査2025の前身

結婚マーケット調査2025は、ゼクシィ会員への調査から全国20〜49歳の男女を対象にした市場調査へ広げたもので、旧調査より対象が広く、回答者に夫も含みます。相場を見るときはこの最新調査を基準にし、多い価格帯や年代別の傾向は他の調査で補うと、実態に近い読み方になります。

年代別の相場(20代・30代・40代)

年代で相場は決まりません。結婚マーケット調査2025の平均は25〜29歳41.8万円、30〜34歳32.0万円、35〜39歳47.5万円で、年齢とともに上がる形になっていません。40歳以上は85.6万円と突出しますが回答者は16人で、100万円以上を選んだ人が24.9%いたことで平均が跳ね上がった数字です。

年代結婚マーケット調査2025 平均(回答者数)ゼクシィ結婚トレンド調査2024 平均マイナビウエディング2025 多い価格帯
20代24歳以下 45.3万円(34人)/25〜29歳 41.8万円(127人)38.4万円10〜20万円未満
30代30〜34歳 32.0万円(51人)/35〜39歳 47.5万円(29人)39.5万円20〜30万円未満
40代40歳以上 85.6万円(16人)64万円10万円未満・20〜30万円未満・40〜50万円未満に分散

20代の婚約指輪の相場

20代の平均は41.8万〜45.3万円(結婚マーケット調査2025)、旧ゼクシィ調査では38.4万円で、全体平均とほぼ同じ水準です。多い価格帯は調査で割れ、ゼクシィ調査は30〜40万円未満が約3割、マイナビ調査は10〜20万円未満が最多です。24歳以下では50〜60万円未満が21.8%と全体(14.1%)より多く、20代でも金額の幅は広いと分かります。

30代の婚約指輪の相場

30代は、年代の中でいちばん平均が低い30〜34歳(32.0万円。20〜30万円未満が23.0%で最多)と、30〜40万円未満に30.2%が集まる35〜39歳(47.5万円)に分かれます。旧ゼクシィ調査の30代平均は39.5万円、マイナビ調査の多い価格帯は20〜30万円未満で、「30代だから高くする」という傾向はどの調査にも見られません。

40代の婚約指輪の相場

40代は調査ごとに数字が割れ、相場と呼べる金額がありません。結婚マーケット調査2025は平均85.6万円ですが、多い価格帯は20〜30万円未満(29.7%)で、100万円以上の24.9%が平均を押し上げています。旧ゼクシィ調査は64万円、結婚スタイルマガジンの調査は43.7万円、マイナビ調査は10万円未満から40〜50万円未満まで分散です。回答者が少ない年代なので、年代の数字より、ふたりの家計と相手が欲しい一本を基準にするほうが判断を誤りません。

年収別の目安(年収600万・700万・1,000万円の計算例)

年収別の婚約指輪の統計はありません。リクルートブライダル総研もマイナビウエディングも年収別の購入額を公表しておらず、「年収600万円なら40万円」といった数字はジュエリー各社の独自の目安です。統計がない以上、「年収に対して安い」と判断する基準も存在しません。目安がほしいなら、手取り月収の1〜1.5ヶ月分を上限に置くと、平均43.8万円や最多の30〜40万円未満と大きく離れません。

「給料3ヶ月分」は、戦後に日本で婚約指輪の習慣を根付かせるためにダイヤモンド会社が行ったキャンペーンのキャッチフレーズです(ゼクシィ)。額面月収の3ヶ月分は年収500万円で約125万円にあたり、100万円以上を選んだ人が9.0%という現在の分布とは合いません。

年収(計算例)手取り月収の目安手取り月収の1〜1.5ヶ月分
400万円約27万円約27万〜40万円
500万円約33万円約33万〜50万円
600万円約40万円約40万〜60万円
700万円約47万円約47万〜70万円
800万円約53万円約53万〜80万円
900万円約56万円約56万〜84万円
1,000万円約63万円約63万〜94万円

手取りは年収の約8割(900万円以上は約7.5割)と仮定した計算例で、税金・社会保険料・扶養の有無やボーナスの比率で実際の手取りは変わります。これは相場ではなく上限の目安です。年収600万円で70万円の指輪を選ぶ人も、年収800万円で30万円台を選ぶ人もいて、どちらも間違いではありません。

70万円・80万円・100万円は高い?上位何%かで見る

婚約指輪に70万円以上をかけた人は11.1%で、およそ9人に1人です(結婚マーケット調査2025)。内訳は100万円以上が9.0%、70万〜100万円未満はわずか2.1%で、70万円を超える人の多くは100万円以上まで行っています。70万円は平均43.8万円の約1.6倍、真ん中の人(30〜40万円未満)の約2倍で、統計上は高めですが珍しい金額ではありません。

予算平均43.8万円との比較この金額以上を選んだ人この予算で買えるもの
40万円ほぼ平均39.2%国内の専門店で主流の0.3ct台(平均購入額42.1万円)。ハイブランドは入口が20万円台からのティファニーなどに限られる
50万円約1.1倍30.9%0.4ct台(平均購入額51.7万円)。50〜60万円未満は14.1%で2番目に多い帯で、カルティエの入口(50万円台〜)に届く
70万円約1.6倍11.1%0.5ct台(平均購入額71.7万円)が視野に入る。ハイブランドでよく選ばれる70万〜100万円の入口
80万円約1.8倍10.5%0.5ct台で高いグレードを狙える金額。70〜80万円未満0.6%、80〜90万円未満1.5%と、選ぶ人が少ない帯
100万円約2.3倍9.0%ハリー・ウィンストンの入口(100万円台〜)。100万円以上は全体で9.0%、40歳以上では24.9%

回答者258人の調査なので、1〜2%の差は誤差の範囲として読んでください。カラット別の平均購入額はゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)の数字です。

70万円が高いかどうかは、上位何%かではなく次の3つで判断します。手取り月収の1〜1.5ヶ月分に収まるか。結婚式と新生活の予算を圧迫しないか。相手がその一本を望んでいるか。3つとも満たすなら統計上の割合は気にする必要がなく、どれかが欠けるなら、渡す時期をずらして資金を用意する、結婚指輪の予算と合わせて配分する、ブランドは同じで石の大きさを調整する、という選択肢があります。70万円をハイブランドで使うなら、8ブランドの入口価格と人気帯で「その予算でどのモデルまで届くか」を確認できます。ブランドの選び方はハイブランドの婚約指輪はどこがいい?で比較しています。

価格は何で決まるか。予算で買えるダイヤの大きさの目安

同じ40万円でも、その金額がダイヤに乗っているのかブランドに乗っているのかで、一本の中身は変わります。価格にいちばん効くのはダイヤの大きさ(カラット)で、ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値。平均39万円の調査)では、選ばれた大きさと平均購入額は次のとおりです。

ダイヤの大きさ選んだ人の割合平均購入額
0.2ct未満非公表22.3万円
0.2ct台34.6%(最多)32.5万円
0.3ct台24.8%42.1万円
0.4ct台非公表51.7万円
0.5ct台非公表71.7万円

約6割が0.2〜0.3ct台を選び、0.1ct大きくなるごとに平均で10万〜20万円上がります。ラウンドカットの直径は0.2ctで約3.8mm、0.3ctで約4.3mmと、見た目の差はわずかです。大きさ以外に価格を動かす要素は次の3つです。

要素価格への効き方予算内で調整するなら
ダイヤのグレードカラー(色)・クラリティ(透明度)・カット(輝き)の評価が高いほど、同じ大きさでも高くなる大きさを優先するか、グレードを優先するかを先に決める
素材・細工プラチナかゴールドか、地金の量、メレダイヤや複雑な加工の工賃で変わる細めのアームやシンプルな一粒デザインを軸にする
ブランドデザイン・仕立て・歴史や店舗での体験までがブランドの価値として価格に含まれる同じ予算なら国内の専門店のほうがダイヤの大きさやグレードを上げやすい

冒頭の分布に山が二つあるのは、この要素のどこにお金をかけるかが人によって違うからです。20万〜40万円台の山は、国内の専門店で0.2〜0.3ct台のダイヤの質を吟味する買い方と重なります。50〜60万円未満と100万円以上の山は、ティファニーやカルティエなどのハイブランドごと贈る買い方と重なります。どちらが得ということはなく、ダイヤの質に価値を置くか、ブランドとデザインに価値を置くかの違いです。

予算の決め方(相手が欲しい一本から逆算する)

相場を知ったうえで大切なのは、平均に合わせることではなく、相手が欲しい一本から逆算することです。目安の数字を先に置くと、そこに寄せた無難な選択になりがちです。順番を逆にして、贈りたい一本を先に決め、そこへ届く計画を立てると、金額の納得感が高まります。

婚約指輪の予算を決める4ステップ

  1. 相手が欲しいものを確かめる

    「何ヶ月分」から入らず、相手が本当に欲しい指輪を先に確かめます。プロポーズの時点で婚約指輪を用意していた人は46.7%(ゼクシィ)で、プロポーズの後にふたりで選びに行く形も珍しくありません。サプライズにするなら、指のサイズは相手の指輪を借りる・親友に協力してもらうなどで確かめ、好みは普段の会話でさりげなく聞いておきます。遠慮から「いらない」と言われても、本心は別のこともあります。

  2. 貯金から出せる額を決める

    結婚式・新生活・新婚旅行と出費が重なる時期なので、指輪に回せる額を貯金全体から切り出します。手取り月収の1〜1.5ヶ月分を上限の目安にすると、平均や最多の価格帯と大きく離れません。

  3. 指輪まわりの総額で見る

    結婚指輪の平均は夫16.4万円・妻20.0万円(結婚マーケット調査2025)で、単純合計は約36万円です。婚約指輪の平均43.8万円と合わせると指輪まわりは約80万円になるため、この総額の中で配分を決めます。

  4. 届く資金計画を立てる

    欲しい一本が今の予算と離れているときは、渡す時期の調整や積み立てなど、無理のない届かせ方を探ります。探し始めてから決めるまでの期間は平均約1.7ヶ月(ゼクシィ)で、納期は作り方で変わります。

結婚式まで含めた出費の全体像は結婚式の費用、納期の見込み方は結婚指輪・婚約指輪はいつ買う?、「いらない」と言われたときの向き合い方は婚約指輪はいらないと言われたらで解説しています。

よくある質問

婚約指輪の平均はいくらですか?
平均購入額は43.8万円です(リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」)。マイナビウエディングの2025年調査でも43.9万円で、ほぼ同じ水準です。「平均予算」「平均価格」「平均金額」「平均値段」と呼ばれる数字はどれもこの平均購入額を指します。ただし30万円未満で買った人が42.0%いて、金額順の真ん中は30万円台です。
婚約指輪の中央値はいくらですか?
中央値そのものはどの調査も公表していません。結婚マーケット調査2025の分布では、30万円未満が42.0%、40万円未満が60.7%なので、金額順に並べた真ん中の人は30〜40万円未満の帯にいます。帯の中で均等に分布していると仮定すると34万円前後(編集部の推計)で、平均43.8万円より10万円ほど低くなります。
婚約指輪に70万円は高いですか?
70万円以上を選んだ人は11.1%で、平均43.8万円の約1.6倍にあたる高めの金額です。ただし珍しくはなく、そのうち100万円以上が9.0%を占めます。70万円あれば国内の専門店で0.5ct台(平均購入額71.7万円)が視野に入り、ティファニーやカルティエなどのハイブランドでは70万〜100万円がよく選ばれる帯です。高いかどうかは、手取り月収の1〜1.5ヶ月分という目安や貯金から出せる額と、相手の希望を照らし合わせて判断します。
年収600万円・700万円なら、婚約指輪の予算はいくらが目安ですか?
年収別の統計はありません。手取りを年収の約8割と仮定した計算例では、手取り月収の1〜1.5ヶ月分は年収600万円で約40万〜60万円、年収700万円で約47万〜70万円、年収1,000万円(手取り約7.5割で計算)で約63万〜94万円です。これは相場ではなく上限の目安です。
「給料3ヶ月分」は今も目安になりますか?
なりません。「婚約指輪は給料3ヶ月分」は、戦後に日本で婚約指輪の習慣を根付かせるためにダイヤモンド会社が行ったキャンペーンのキャッチフレーズです(ゼクシィ)。額面月収の3ヶ月分は年収500万円で約125万円にあたりますが、100万円以上を選んだ人は9.0%で、平均は43.8万円です。目安にするなら手取り月収の1〜1.5ヶ月分のほうが現在の分布に近い金額になります。
結婚指輪の平均金額はいくらですか?
結婚指輪の平均購入額は夫16.4万円・妻20.0万円で、単純合計は約36万円です(結婚マーケット調査2025)。同じ調査でセット価格として答えた人の平均は32.1万円です。婚約指輪の平均43.8万円と合わせると、指輪まわりは約75万〜80万円になります。
婚約指輪をもらったら、お返しは必要ですか?相場はいくらですか?
決まった作法はなく、「半返し」と言われることもありますが、実際に婚約記念品のお返し(返礼品)を用意した人の平均は18.6万円で、婚約指輪の平均43.8万円の4割ほどです(結婚マーケット調査2025、金額を答えた132人)。いちばん多い価格帯は10〜12万円未満の26.0%で、30万円以上も22.5%います。お返しをしない選択も含めて、ふたりで話して決めれば問題ありません。

出典

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    結婚マーケット調査2025 調査概要(調査対象・調査期間・発表日)

    リクルートブライダル総研(株式会社リクルート) 2026年1月22日発表 / 取得日: 2026-09-09

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  10. [10]

    カルティエ公式 婚約指輪

    カルティエ / 取得日: 2026-09-08

  11. [11]

    ハリー・ウィンストン公式 エンゲージメントリング

    ハリー・ウィンストン / 取得日: 2026-09-08