まず結論:平服は「普段着」ではなく「略礼装」のこと

招待状に「平服でお越しください」と書いてあると、「普段着でいいのか?」と迷う人が多い。しかし、平服とは日常の普段着を指すのではなく、「礼服ほどかしこまらなくていい=略礼装(セミフォーマル)」という意味だ。主催者が「ゲストに気を遣わせたくない」と配慮した表現であり、「何でもいい」ではない。結婚式で「平服でお越しください」と指定された場合の正解は、ドレッシーなワンピースやきれいめのパンツスタイル。デニム・スニーカー・普段のオフカジュアルはいずれもNG。白・全身黒・露出・ファーは通常の結婚式と同じ理由で避けること。会場の格や会費の金額によってフォーマル度を上下に調整するのが実践的な対応だ。

「平服」とはどういう意味か。礼服との違い

服装には正礼装・準礼装・略礼装の3段階がある。一般ゲストが通常の披露宴に呼ばれた場合の基本は準礼装(セミフォーマル)。「平服指定」は、その一段階下の略礼装を認める表現だ。

服装の目安招待状の表現例
準礼装ドレス・フォーマルワンピース(指定なし/通常の披露宴)
略礼装(平服)ドレッシーなワンピース・きれいめパンツ「平服でお越しください」
普段着カジュアルワンピース・デニム等該当なし(NG)

「礼服ほどかしこまらなくていい」は「カジュアルでOK」ではなく、「準礼装より一段ゆるめで構わない」という意味。お祝いの場にふさわしい清潔感・上品さは変わらず求められる。

なお、法事・葬儀で「平服でお越しください」と書かれた場合は意味が全く異なり、「黒やダークカラーの控えめな服装」を指す。慶事と混同しないように注意。

結婚式・1.5次会・二次会での平服の中身

シーンによって「平服」の許容範囲は変わる。

結婚式(披露宴)の平服: 略礼装として認められるが、素材・シルエットはフォーマル寄りに保つ。レース・シフォン・サテン素材のワンピース、またはきれいめなワイドパンツ+ブラウスのセットアップが代表的。ひざ丈以上の丈を守り、素材感で格を出す。

1.5次会の平服: 披露宴より略式だが、二次会より格上の場。1.5次会は「二次会よりやや格式がある」とされているため、ドレッシーなワンピースを軸に、小物もフォーマル寄りにまとめる。1.5次会の概要については1.5次会ガイドも参照。

二次会の平服: 三者の中でもっとも自由度が高い場。ワンピース・スカートに加え、きれいめブラウス+パンツやセットアップも対応できる。外したくないのは「白(花嫁と被る)・全身黒・露出過多・デニム/スニーカー」だけだ。二次会の形式については二次会Web招待状ガイドで確認できる。

最近の傾向

トキハナの20〜30代を対象とした調査(2025年)では、主催者の75.5%が「節度を守ればゲストのカジュアルな服装を許容する」と回答している。実態として二次会の会場はカフェ・バー・居酒屋など多様で、会場ごとにカジュアル度を調整するのが一般的だ。「厳格なドレスコードを守らなければ失礼」という感覚は、特に二次会においては薄れてきている。

会場・会費での調整方法

平服指定の中でもどの程度フォーマルにすべきかは、会場の格と会費の金額で判断するのが実用的。

会場・会費別フォーマル度の目安

フォーマル度

ホテル・高級レストラン

高め(準礼装に近い)

レストラン・ダイニング(一般)

中程度

カフェ・バー・カジュアルな会場

やや低め可

会費5,000円前後

カジュアルダウン可

会費8,000円以上

しっかりセミフォーマル

服装の例

ホテル・高級レストラン

レース・サテンのワンピース、フォーマルセットアップ

レストラン・ダイニング(一般)

ドレッシーなワンピース、きれいめブラウス+スカート

カフェ・バー・カジュアルな会場

きれいめワンピース・パンツ+ブラウス(素材は落ち着いたものを)

会費5,000円前後

ワンピース・きれいめパンツが目安

会費8,000円以上

フォーマルなワンピース・セットアップを基本に

判断に迷ったら一段上のフォーマル度を選ぶ。格式が会場に追いつかないより、少し格が高い分には失礼にならない。

NGコーデ:「平服だから」と気を抜かない

平服と指定されていても、通常の結婚式と同じNGが適用される。

  1. 白・オフホワイト・白に見える色

    花嫁の色と被るため不可。「平服だから白でもいいか」とはならない。ネイビー・ボルドー・くすみカラーを選ぶ。

  2. 全身黒コーデ

    喪服を連想させるため避けること。黒のワンピースを選ぶ場合は、ベージュストッキング・パール・明るい色のバッグで抜け感を作る。

  3. デニム・スウェット・綿カジュアル

    どれほどおしゃれでも素材がカジュアルなら場の格に合わない。シフォン・サテン・レース・ジャカードなどフォーマル系素材を選ぶ。

  4. スニーカー・サンダル・ブーツ

    平服の場合も靴はフォーマル。つま先とかかとが隠れるパンプスが基本。

  5. ファー・アニマル柄

    殺生を連想させるアイテムはお祝いの場にそぐわない。サテン・シフォン素材の小物に替える。

服装のNG全体については結婚式の服装NGマナー総まとめでより詳しく確認できる。

よくある質問

出典

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