神前式とは
神前式(しんぜんしき)は、神社や結婚式場内の神殿で、そこに祀られている神さまに二人の結婚を報告し、夫婦の誓いを立てる挙式スタイルです。参進の儀にはじまり、修祓の儀、祝詞奏上、三々九度、玉串奉奠、親族固めの盃までの一連の儀式で構成され、所要時間は約20〜30分が目安です。
指輪交換や巫女による舞楽奉納を組み込むかどうか、また儀式の順序は、神社や式場によって前後や省略があります。参列するのは基本的に両家の親族が中心で、新婦は白無垢や色打掛、新郎は黒紋付羽織袴といった和装で臨みます。この記事では、儀式の流れと意味、衣装、所要時間、挙げられる場所を読み方付きで整理します。神前式は、日本の伝統的なスタイルで行う和婚の代表的なかたちです。
神前式の儀式の流れ(読み方付き)
神前式は一つひとつの所作に意味がある儀式の連なりです。ここでは一般的な標準の順序を、正式名称と読み方をそえて整理します。
参進の儀(さんしんのぎ)
斎主と巫女を先頭に、新郎新婦と両家の親族が列をなして社殿へ進みます。花嫁行列とも呼ばれる、神前式の幕開けの場面です。
入場・着席
神前に向かって右が新郎側、左が新婦側に着席します。
修祓の儀(しゅばつのぎ)
挙式に先立ち、お祓いで参列者一同の心身を清めます。一同軽く頭を下げて斎主のお祓いを受けます。
斎主一拝(さいしゅいっぱい)
斎主が神前に深く一礼し、参列者一同もそれに倣って拝礼します。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
斎主が神に二人の結婚を報告し、末永い幸せを願う祝詞を読み上げます。
三献の儀・三々九度(さんこんのぎ)
大・中・小の三つの盃でお神酒を酌み交わし、夫婦の縁を結ぶ固めの儀式を行います。
誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が神前で誓いの言葉を読み上げます。
指輪交換
本来の神前式にはなかった所作ですが、現在は組み込まれることが多く、順序は神社により前後します。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
榊の枝である玉串を神前に捧げ、二礼二拍手一礼で拝礼します。
舞楽奉納(ぶがくほうのう)
神社によっては巫女の舞や舞楽が奉納されます。実施の有無は神社ごとに異なります。
親族固めの盃(しんぞくがための盃)
両家の親族がお神酒をいただき、両家の結びつきを固めます。
斎主挨拶・退場
斎主の挨拶と一拝ののち、参進のときと同じ順で退場します。
新郎新婦の衣装と親族の服装
新婦の和装は、白無垢(しろむく)、色打掛(いろうちかけ)、引き振袖(ひきふりそで)などが選ばれます。白無垢は打掛から小物まですべて白で統一した伝統的な婚礼衣装で、色打掛は色地に金銀の箔や刺繍を施した華やかな一着です。新郎は黒紋付羽織袴(くろもんつきはおりばかま)が正式とされます。
親族の服装にも和装のルールがあります。母親は五つ紋付きの黒留袖、父親は新郎と同格の黒紋付羽織袴が基本です。既婚の女性親族は黒留袖・色留袖・訪問着、未婚の女性親族は振袖・訪問着を選びます。
所要時間とどこで挙げられるか
挙式そのものの所要時間は約20〜30分です。挙げられる場所は、神社のほか、神殿を備えたホテルや専門式場もあります。申し込みには、神社に直接申し込む方法と、神社が提携する結婚式場を通じて申し込む方法の二つがあり、詳しくは神社 結婚式で解説しています。
参列は基本的に両家の親族が中心で、人数がふくらみにくいのも神前式の特徴です。費用の目安や有名神社の初穂料は神前式 費用にまとめています。
神前式でよくある質問
出典
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