まず結論:夫婦・家族3人は名前を並べ、4人以上は「一同」+別紙
ご祝儀袋を家族・夫婦の連名で書くときは、表書き(水引の下)に書く名前を3人までに収めます。夫婦は中央に代表者のフルネーム、その左に配偶者の名前だけを添えるのが一般的です。同じ姓の家族3人なら、代表者のフルネームの左に、配偶者、子どもの順で名前を並べます。
家族4人以上は代表者のフルネームと「家族一同」、友人・職場の4人以上は代表者と「外一同」「有志一同」などでまとめます。その場合は、全員の氏名と住所を書いた別紙(半紙や奉書紙、便箋でも可)を中袋に同封します。友人など3人までで書く場合は、全員のフルネームを右から目上・年長順に並べ、立場が対等なら五十音順にします。
夫婦で渡すときの連名
夫婦そろってご祝儀を渡すときは、ふたり分を1つのご祝儀袋にまとめ、表書きに連名で書きます。書き方は、中央に夫のフルネームを書き、その左に妻の名前(名字なし)を添えるのが一般的です。夫婦両方をフルネームで並べて書くのは正式な形ではないため、避けたほうが無難です。中央に姓を1つ書き、その下に夫婦それぞれの名前を並べる書き方もあります。
事実婚・夫婦別姓・同性カップルなど、姓が異なる・夫を中央に据える形になじまない場合は、両者のフルネームを並べて書きます。並べる順番は、新郎新婦と関係が深いほうを右に書くのが基本で、関係が同等なら本人同士で相談して決めて構いません。金額の目安や夫婦で出席するときの詳しい段取りは、夫婦で出席するときのご祝儀で解説しています。

夫婦連名の表書き。一般的な形では妻は名前のみを夫の左に添え、姓が異なる場合は両者のフルネームを並べる
家族(子ども同伴)で出席するときの連名
家族で出席し、ご祝儀をまとめて渡すときは、表書きの中央に世帯主のフルネームを書き、その左に「他家族一同」と添える形が基本です。子どもの名前まで載せたい場合は、夫のフルネームの左に妻の名前、さらにその左に子どもの名前を小さく並べて書く方法もあります。ただし表書きに書けるのは3名までなので、子どもが複数いて4名を超えるときは「外一同」「○○家一同」とまとめます。
子どもが食事の席につくなど、人数分のもてなしを受ける場合は、金額をその分上乗せして包むのが配慮として自然です。子どもの料理代の目安や夫婦・家族での金額の整え方は、夫婦で出席するときのご祝儀を参考にしてください。表書きの基本フォーマットや水引の選び方は、ご祝儀袋の書き方で確認できます。
友人・会社の有志でまとめるとき
友人グループや会社の同僚など、複数人でお金を出し合って1つのご祝儀にまとめるケースも連名で書きます。人数で書き方が変わるので、下のケース別にそろえてください。
友人3名まで
表書きに全員のフルネームを書きます。立場が対等な友人同士なら、右から五十音順に並べるとバランスがよく見えます。年齢や立場に差があるときは、右から目上・年長順に並べます。
友人4名以上(有志一同)
代表者1名のフルネームを中央に書き、その左に「友人一同」「有志一同」と添えます。全員の氏名と住所を書いた別紙を中袋に同封し、誰からのご祝儀かが分かるようにします。
会社・部署でまとめるとき
上段に会社名、下段に部署名と氏名を書きます。部署全体でまとめる場合は「○○部一同」とし、こちらも全員の氏名を書いた別紙を中袋に入れます。
夫婦・家族で渡すとき
夫婦は中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前(名字なし)。家族は世帯主のフルネーム+「他家族一同」など。別姓や事実婚は両者のフルネームを並べます。

3名までの連名は全員のフルネームを書き、右から目上・年長順に並べる
人数別の整理として、3名までと4名以上の違いを表でも確認しておきましょう。
連名の人数別・表書きと別紙の扱い
項目 | 3名まで | 4名以上 |
|---|---|---|
表書きに書く名前 | 全員のフルネーム | 代表者のフルネームのみ |
並べる順番 | 右から目上・年長順(対等なら五十音順) | 代表者を中央、左に「○○一同」 |
別紙の同封 | 不要 | 必要(全員の氏名・住所を目上順) |
金額の内訳 | 書かない | 全員同額なら書かない |
2026年6月時点。一般的なマナー資料をもとに作成。地域や家のしきたりで変わる場合があります。

4名以上は代表者+「外一同」とし、全員の氏名・住所を書いた別紙を中袋に同封する
連名のときの中袋の書き方
連名でご祝儀をまとめたときは、中袋には合計金額を書きます。たとえば4人で12万円を出し合ったなら、合計の「金拾弐萬円」と旧字体(大字)で記入します。漢数字の大字は、1=壱、2=弐、3=参、5=伍、10=拾、万=萬、円=圓を使い、頭に「金」をつけます。一人ひとりの金額の内訳は、全員が同額であれば中袋にも別紙にも書きません。一方、出し合った金額が人によって異なる場合は、別紙に各自の氏名とあわせて金額を書き添えます。新郎新婦はいただいた額に応じてお返し(内祝い)を考えるため、内訳がないと相手を困らせてしまうからです。
4名以上で「一同」とまとめたときは、全員の氏名と住所を書いた別紙を用意し、中袋に同封します。別紙には目上順に氏名を並べます。金額は全員同額なら省略してかまいませんが、各自で額が違うときは一人ずつの金額も書き添えます(同額でも各自の金額を書いておくと親切という考え方もあります)。中袋の裏面は代表者の住所・氏名だけでよく、全員分はこの別紙で補えば、受け取った側が整理しやすくなります。中袋の表裏の書き方やお金の入れ向きなど基本は、ご祝儀の中袋の書き方で詳しく解説しています。

連名の中袋。表は合計金額を旧字体(大字)で、裏は代表者の住所・氏名のみでよい
迷いやすいケース:宛名つき・薄墨・書き損じ・字に自信がないとき
連名の基本を押さえたうえで、当日までにつまずきやすいポイントを整理しておきます。
宛名を書く場合は並び順が逆になる
表書きの左上に新郎新婦の宛名を書く場合は、宛名に近い左側が上位になります。通常の「右から目上順」とは逆に、左から目上・年長順に並べ替えます。宛名なしの場合との違いに注意してください。
薄墨は使わない
薄墨は弔事(香典)用です。ご祝儀は必ず濃墨の毛筆か筆ペンで書きます。ボールペンや鉛筆も略式にあたるため、表書きと中袋では避けます。
書き損じたら新しい袋に書き直す
修正液や二重線での訂正はマナー違反です。連名は文字数が多く書き損じやすいので、ご祝儀袋は予備を1枚用意しておくと安心です。
字に自信がなければ代筆やなぞり書きを使う
百貨店や文具店の筆耕(代筆)サービス、薄く下書きを印刷してなぞる方法など、きれいに仕上げる手段はあります。丁寧に書いた字であれば、上手下手よりも気持ちが伝わります。
筆ペンでの書き方のコツや、百貨店の筆耕サービスの実例はInstagramでも確認できます。
筆ペンで書くご祝儀袋の表書き・中袋の書き方のコツ(@pilot_corporation)
Instagramで見る百貨店のご祝儀袋の筆耕・名入れサービスの実演(@kyoto_takashimaya)
Instagramで見るよくある質問
関係性別の金額やキャッシュレス受付も確認を
連名で出すときは、一人あたりいくら出し合うかでも迷いやすいものです。関係性別の金額の目安はご祝儀の相場ガイドで確認できます。あわせて、近年は招待状の出欠回答とともに、ご祝儀を事前にオンラインで渡せる仕組みも広がっています。この方法なら新札を用意する必要も、祝儀袋を書いて当日持ち歩く必要もありません。渡し方はオンラインご祝儀の始め方で解説しています。
出典
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