まず結論: 比較は「率」より「誰が負担するか・出金手数料・決済手段」で見る

Web招待状を比較するとき、多くの記事は決済手数料の料率(%)を並べて終わります。しかし実際にお金の損得を決めるのは、料率だけではありません。同じ料率でも、手数料を誰が負担するか(参列者の支払額に上乗せするか、主催者の受取から差し引くか)で、ゲストが払う額と主催者の手取りが変わります。さらに、ご祝儀を口座へ受け取るときの出金(振込)手数料や、ゲストが使える決済手段の数も、回収のしやすさと最終的な金額に効いてきます。

見るべき観点は、(1)料率と負担者、(2)率型と固定型の損益分岐、(3)ゲストが使える決済手段の幅、の3つです。全員に共通する最適サービスは決まらないため、順位ではなく、自分たちの状況(集金総額・ゲスト層・予算)にこの3観点を照らして選ぶのが確実です。Web招待状そのものの仕組みや無料の範囲はWeb招待状とはで全体をまとめています。

主要サービスの料率・負担者・決済手段を横並びで比較

まずは主要サービスの手数料・負担者・決済手段を一覧で確認します。下表は、料率だけでなく「手数料の負担者」「対応決済方法」「会費の事前集金」といった、実際の損得や使い勝手に効く項目を並べたものです。

主要Web招待状サービスの手数料・機能比較

項目

WedLink

PIARY

ブラプラ

楽々WEB招待状

Weddingday

Favori

新郎新婦の実質負担

ご祝儀・会費の手数料と出金コスト

0円 + 出金0円(ゲスト負担3%〜) (銀行振込3%・カード5%)

3% + 出金660円

3.1% + 出金660円 (負担者は選択可。ゲスト負担でも出金ごとに660円・出金は100万円ごとに分割)

招待状1つにつき3,500円 (集金額から差引。別に、ゲストの振込ごとに銀行の振込手数料(1件あたり数百円〜990円ほど))

0.9〜3.9% + 出金260円 (決済方法別の料率(銀行振込0.9%・セブンATM1.9%・クレカ3.9%))

3.1% + 振込660円/回 (負担者は選択可。ゲスト負担でも振込660円は主催者。招待状ごとに振込・合算不可)

対応決済方法

ゲストが使える支払い方法

カード/Apple Pay/Google Pay/振込 (4種類)

クレジット決済

クレジット決済

銀行振込のみ (ゲストごとの専用口座へ振込)

クレジット/銀行振込/セブン銀行ATM/当日持参 (セブン銀行ATMは2027年3月31日に提供終了予定)

クレジットカード

会費の事前集金

オンラインでの事前回収

主催者0円・受取満額

リアルタイム共同編集

パートナー・幹事と同時編集

同じ画面を同時に編集・相手の編集位置も見える

アカウント共有 (同時ログインは非推奨)

パートナー招待 (招待URL発行で共有・同時編集の記載なし)

主催メンバー追加 (同時編集は不可(編集ロック))

アカウント共有 (認証情報の共有を公式案内・同時編集の記載なし)

アカウント共有 (同時ログインは非推奨)

ゲスト側アプリ不要

男女別会費の設定

男女で会費額を分ける

会費は一律設定

2026年10月時点。×は非対応、△は一部対応を示します。

表を見ると、料率は3%前後が多いものの、負担者は分かれていることが分かります。主催者が負担するサービス、参列者の支払額に上乗せされるサービス、負担者を選べるサービスがあり、ここが手取りを左右します。また、楽々WEB招待状のように招待状1つにつき一律の固定額をとる方式もあり、料率型とは損益分岐が変わります。決済手段も、クレジットカード中心のサービスと、振込まで含めて幅広く対応するサービスに分かれます。

加えて、比較軸は手数料だけではありません。招待状作成・出欠管理に加えて、ご祝儀や会費の決済・写真共有アルバムまでを1つのサービスで完結できるか(別ツールや写真用の別LINEグループが要らないか)も、当日の運用のしやすさを左右する比較軸になります。WedLinkのように招待状と同じイベント上にアルバムが紐づくサービスなら、写真用URLを別に送る必要がなく、招待した人だけに限定共有できます。

手数料を誰が払うかで実額が変わる(率型 vs 固定型)

決済手数料の負担モデルは大きく3つあります。手数料が参列者の支払額に上乗せされる参列者上乗せモデル(主催者の受取は集金額の100%に近づく)、集めたご祝儀から手数料が差し引かれる主催者差引モデル、主催者が負担者を選べる選択可能モデルです。

率型と固定型の損益分岐も押さえておきましょう。楽々WEB招待状は招待状1つにつき一律3,500円という固定型です。たとえば集める総額が10万円なら、率3%だと手数料は3,000円で固定型(3,500円)より安く済みますが、総額が20万円なら率3%は6,000円となり固定型のほうが割安になります。つまり集める総額が大きいほど固定型が有利になりやすく、少額なら率型が有利になりやすい、という関係です。自分たちが想定するご祝儀・会費の総額で両方を試算しておくと選びやすくなります。負担モデルや無料の範囲の考え方はWeb招待状は無料?課金ポイントの見極め方、選び方の基準は無料Web招待状のおすすめの選び方もあわせて参考にしてください。

なお「負担者を選択できる」サービス(ブラプラ・Favori)は柔軟ですが、誰が負担するかをゲストに案内する手間が増えたり、運用上の注意がある場合もあります。Favoriは公式で同時ログインを推奨していないなど、サービスごとに細かな制約があるため、選択可=常に有利とは限らない点には正直に注意しておきましょう。

決済手段の幅(クレカのみか、4種対応か)

料率と並んで見落とせないのが、ゲストが使える決済手段の数です。クレジットカードだけに対応するサービスでは、カードを持たない・使わないゲストが支払いに困ることがあります。特に親族や年配のゲストが多い結婚式では、コンビニ払いや銀行振込に対応しているかが回収率に直結します。

たとえばWedLinkはカード/Apple Pay/Google Pay/振込の4種類に対応し、ゲストはアプリ不要でURLをタップするだけで支払えます。一方、クレジットカード中心のサービスでは、カードを使わないゲストには現金当日手渡しなど別の手段を案内する必要があります。ゲスト層を踏まえて、自分たちの招待客が無理なく支払える決済手段がそろっているかを確認してください。決済手段の対応状況は上の比較表の「対応決済方法」の行で各社を見比べられます。

よくある質問

Web招待状の比較で一番見るべき項目は何ですか?
決済手数料の「料率」だけでなく「誰が負担するか」を見るのが重要です。同じ料率でも、参列者の支払額に上乗せするモデルなら主催者の受取は満額に近づき、主催者の受取から差し引くモデルなら手取りが減ります。あわせて、出金(振込)手数料の有無と、ゲストが使える決済手段の数も確認すると、実際の損得と使い勝手で比べられます。
手数料の料率はどのくらいが相場ですか?
主要サービスでは3%前後が多く見られます。PIARYは3%、ブラプラとFavoriは3.1%、Weddingdayは決済方法により0.9〜3.9%です。これらに振込手数料(例: 660円や260円)が別途かかる場合があります。楽々WEB招待状は招待状1つにつき一律3,500円の固定型で、料率型とは費用の仕組みが異なります。最新の条件は各社の公式情報を確認してください。
料率型と固定型はどちらが得ですか?
集めるご祝儀・会費の総額によります。固定型(招待状1つにつき一律額)は総額が大きいほど割安になり、料率型は総額が小さいほど有利になりやすい関係です。たとえば一律3,500円の固定型は、率3%だと総額が約11.7万円を超えたあたりから固定型のほうが割安になります。想定する集金総額で両方を試算して比べましょう。
「負担者を選べる」サービスは選んだほうがよいですか?
柔軟さはメリットですが、常に有利とは限りません。誰が負担するかをゲストに案内する手間が増えたり、サービスごとに運用上の注意(例: 同時ログインの非推奨)があったりします。負担者を固定して参列者上乗せにしておくと、主催者の受取が読みやすく案内もシンプルになります。自分たちの運用のしやすさで選びましょう。
高齢のゲストが多い場合、どの決済手段に対応していれば安心ですか?
クレジットカードに加えて、コンビニ払いや銀行振込に対応していると安心です。カードを使わないゲストでも支払いやすく、回収のしやすさが上がります。あわせて、アプリ不要でURLをタップするだけで開けるサービスを選ぶと、操作の負担も減らせます。比較表の「対応決済方法」の行で各社の対応状況を確認してください。

出典

  1. [1]

  2. [2]

  3. [3]

  4. [4]

  5. [5]

  6. [6]

  7. [7]