新郎の髪型10選

新郎の髪型は、結婚式当日と前撮りの衣装、髪の長さ・髪質、普段の分け目、セットに使える時間から選びます。タキシードと和装で必ず変える必要はありませんが、襟元・前髪・横顔・後頭部が写真でどう見えるかを事前に確認します。カットは直前を避け、本人が再現できるかも含めて担当者へ相談します。

まずは方向性をつかむために、結婚式でも前撮りでも使える定番のスタイルを長さ別に10タイプ挙げます。ここから普段のクセや衣装に合わせて絞り込んでいきます。

結婚式・前撮りで使える新郎の髪型10選

  1. ソフトモヒカン

    トップに向かって短くする、清潔感の高い定番。額と輪郭が写りやすく、タキシードと相性が良いスタイルです。

    短髪 / 洋装向き

  2. アップバング

    前髪の根元を立ち上げて額を出すスタイル。表情が明るく見え、正面写真で目元がはっきりします。

    短髪 / 洋装・和装

  3. 七三(サイドパート)

    きっちり分けて流す落ち着いたスタイル。フォーマルな洋装にも紋付にもなじみやすい万能型です。

    短髪〜ミディアム / 洋装・和装

  4. フェード(刈り上げ)

    サイドと襟足を段階的に短くするシャープなスタイル。刈り上げすぎると輪郭が強調されるため程度を相談します。

    短髪 / 洋装向き

  5. ショートレイヤー

    毛先に軽さを出した自然なショート。作り込みすぎず、普段の雰囲気を残したい人に向きます。

    短髪 / 洋装・和装

  6. かき上げ(ミディアムのオールバック風)

    前髪を後ろへ流して額を見せるスタイル。少し長さがある方が動きを出しやすく、華やかな洋装に映えます。

    ミディアム / 洋装向き

  7. ニュアンスパーマ

    ゆるいパーマで毛流れをつける、柔らかい印象のスタイル。セットが安定しやすい一方、当日ぶっつけ本番は避けます。

    ミディアム / 洋装向き

  8. センターパート

    前髪を真ん中で分けて額を出すスタイル。ミディアムの長さで扱いやすく、洋装のこなれた雰囲気に合います。

    ミディアム / 洋装向き

  9. オールバック(長めをまとめる)

    長さのある髪を後ろへまとめ、襟足をすっきり見せるスタイル。前撮りの和装・洋装どちらでも顔まわりが明るく写ります。

    長髪 / 洋装・和装

  10. ローポニー・ハーフアップ

    長い髪を低い位置で結ぶ、和装で襟足を整えやすいスタイル。衣紋(えもん)を抜いた着姿とバランスが取りやすくなります。

    長髪 / 和装向き

短髪ベースの新郎ヘアを4パターン並べた図解。左からソフトモヒカン、アップバング、七三、刈り上げの毛流れとシルエットの違いを示している。

イメージ:短髪ベースの新郎ヘア4例(ソフトモヒカン・アップバング・七三・刈り上げ)。実在の人物や作例ではありません。

短髪・ミディアム・長髪から選ぶ

最初の分かれ道は今の髪の長さです。撮影までに大きく伸ばす・切るのは難しいため、現状の長さと「当日どこまで整えられるか」を基準に選ぶと無理がありません。長さごとの向き・不向きを整理します。

長さ向いている雰囲気・衣装セットのしやすさ気をつける点
短髪清潔感重視。タキシード・紋付ともに合わせやすい短時間で整い、崩れにくい直前カットだと切りたてが目立ちやすい
ミディアム動きや華やかさを出しやすい。洋装で映える毛流れやパーマで安定させやすいセット前提のため当日に時間を確保する
長髪束ねて襟足を整えると和装・前撮り向きまとめ方で印象を大きく変えられる結び目や後れ毛が写るため後ろの確認が必須
ミディアムから長めの新郎ヘアを4パターン並べた図解。かき上げ、ニュアンスパーマ、センターパート、オールバックの毛流れの違いを示している。

イメージ:ミディアム〜長めの新郎ヘア4例(かき上げ・ニュアンスパーマ・センターパート・オールバック)。実在の人物や作例ではありません。

どの長さでも、正面だけでなく横顔と後頭部が写る前提で選びます。ロケーション撮影は歩く・振り向くカットが多く、襟足やサイドの寝ぐせがそのまま残ります。

タキシードに合う髪型

タキシードには、額や輪郭が見えて毛流れの整ったスタイルが合わせやすいです。前髪を上げるアップバングやかき上げ、七三のように毛流れがはっきりしていると、襟元やボウタイまわりがすっきり写ります。

顔型で似合う・似合わないを決めつける必要はありません。同じ短髪でも、トップの高さ、前髪を上げるか下ろすか、サイドの締め具合で印象は大きく変わります。丸みが気になるなら縦の毛流れを、シャープさを抑えたいなら前髪で額の一部を隠すなど、長さ・毛流れ・衣装の襟・本人の希望を担当者と一緒に調整します。

和装に合う髪型

紋付袴には、衣紋(えもん)を抜いた襟元とバランスが取れるよう、襟足と耳まわりをすっきりさせたスタイルが合わせやすいです。短髪なら七三やアップバング、長髪ならオールバックや低い位置でのまとめ髪が定番です。

和装だからといって特別な結い上げが必須なわけではなく、普段の短髪のまま襟足を整えるだけでも成立します。前撮りで和装と洋装の両方を撮る場合は、途中でセットを切り替える時間が取れるか、スタジオに事前確認しておくと安心です。

和装の新郎ヘアを4パターン並べた図解。七三、アップバング、オールバック、低めのまとめ髪で襟足と耳まわりを整えた違いを示している。

図解:紋付に合わせやすい新郎ヘア4例(七三・アップバング・オールバック・低めのまとめ髪)。実在の人物や作例ではありません。

髪質・前髪・薄毛の悩みを伝える方法

仕上がりのズレは、口頭の「いい感じで」だけで起きがちです。正面・横・後ろの3方向と、前髪・クセ・避けたい状態を分けて伝えると、担当者も再現しやすくなります。撮影前に相談する項目を、そのまま持っていけるオーダーシートにまとめました。

伝える箇所伝えるポイント記入例
正面・前髪上げる/下ろす、額を出す量前髪は上げて額を見せたい
横(サイド・もみあげ)刈り上げの有無、もみあげの長さサイドは軽く刈り上げ、もみあげは残す
後ろ(襟足)襟足の長さ、刈り込み具合襟足はすっきり短めに
クセ・分け目普段の分け目、はねやすい部分右分け、右の襟足がはねやすい
避けたい状態見せたくない部分や質感トップを盛りすぎない、マットになりすぎない

髪質やクセは無理に抑え込むより、生かす方向で相談すると当日も再現しやすくなります。くせ毛ならパーマ風に、直毛でボリュームが出にくいなら根元を立ち上げる、といった調整を担当者に任せられます。

薄毛が気になる場合は、分け目やつむじを強調しないスタイルにする、オールバックで生え際を全面に出しすぎない、といった見せ方で写真の印象は変えられます。医学的な薄毛治療(AGA)は皮膚科で扱う分野で、推奨される内服薬・外用薬は継続して使うことが前提のため、撮影直前だけの対策には向きません。治療を考える場合は早めに医療機関へ相談してください。[1] ヒゲ・眉・肌を含む顔まわり全体の整え方は新郎の身だしなみ準備にまとめています。

プロへ依頼するかセルフセットにするか

当日のヘアセットは、自分で整えるか、スタジオや美容室のプロに任せるかで分かれます。写真の仕上がりを最優先するならプロ、普段からセットに慣れていて費用を抑えたいならセルフ、と考えると選びやすいです。

セルフセットとプロ依頼の違い

項目

セルフセット

プロ・スタジオ依頼

費用の目安

手持ちの整髪料のみ

プラン内か別料金かは要確認

仕上がりの安定

事前の練習が必要

安定させやすい

当日の手間

朝に時間を確保する

お任せで時短になる

崩れたときの対応

自分で直す(持ち物が必須)

スタッフに直してもらえる場合あり

向いている人

普段からセットに慣れている

写真の完成度を優先したい

料金や新郎の対応範囲はスタジオごとに異なります。見積もりの段階で確認してください。

確認しておきたいのが、新郎のヘアセットがプラン内か別料金かです。新婦のみヘアメイク込みで、新郎は別料金またはセルフ前提というケースがあります。見積もりの段階で「新郎のヘアセットは含まれるか」「含まれない場合いくらか」を確認すると、当日の想定外の出費を避けられます。

セルフセットにする場合の基本手順は次のとおりです。難しいテクニックは不要で、毛流れとキープ力をおさえれば写真は十分整って見えます。

  1. ドライで土台を作る

    ドライヤーで分け目と毛流れを作ります。前髪の根元を起こしておくとスタイリング剤がなじみやすくなります。

  2. スタイリング剤を少量なじませる

    マットすぎる質感は写真で寂しく見えがちです。少量のジェルやグリースで適度なツヤを出すと華やかになります。

  3. 横と後ろを整える

    正面だけでなく後ろ姿や横顔も撮られます。サイドのはねや襟足の寝ぐせを抑えます。

  4. キープスプレーで固定する

    ロケ撮影は風で崩れます。仕上げにスプレーで固定し、当日も携帯しておくと安心です。

結婚式・前撮りから逆算したカット時期

カットは撮影当日から逆算します。直前すぎると切りたてが伸びきらず不自然に、早すぎるとシルエットが崩れます。当日を起点に、いつ何をするかを工程で整理します。

  1. 1か月前:方針とスタイルを決める

    衣装に合わせて希望のスタイルを固めます。パーマやカラーを検討するならこの時期に一度試し、当日の再現イメージを担当者と共有します。

  2. 2週間前:カットする

    当日のスタイルを担当美容師に伝えてカットします。切りたての違和感が落ち着き、シルエットもなじみやすい時期です。

  3. 3日前:全体の最終調整

    大きく切り直すのではなく、はねやすい部分や襟足を軽く整える程度にとどめます。

  4. 前日:セットの練習と持ち物確認

    セルフの人は当日と同じスタイルを一度練習します。整髪料やスプレーなど当日の持ち物もそろえます。

  5. 当日:ヘアセットと最終チェック

    スタジオでセットがある場合は希望を伝えます。撮影前に横・後ろを鏡で確認します。

撮影当日の全体の流れやスケジュール感はフォトウェディングの流れで確認できます。

新婦の衣装・ヘアとのバランス

新郎の髪型は単独で決めず、新婦の衣装やヘアと格・雰囲気をそろえると一体感が出ます。新婦が和装なら新郎も紋付、洋装でドレスが華やかなら新郎も少し立ち上げて華やかさを合わせる、という具合です。ネクタイやチーフの色をブーケや小物にリンクさせるのも定番です。

二人の髪型全体のバランスや、花嫁側のヘアも含めた考え方はフォトウェディングの髪型ガイドで解説しています。ヒゲ・眉・肌を含む新郎の身だしなみ全体は新郎の身だしなみ準備にまとめているので、この記事の髪型と合わせて準備を進めてください。

新郎の髪型FAQ

新郎の髪はいつカットするのがベストですか?
撮影当日から逆算して2週間前ごろが目安です。直前すぎると切りたてが伸びきらず不自然に見え、早すぎるとシルエットが崩れます。当日のスタイルを担当美容師に伝えてカットしておくと、伸び方も読みやすくなります。
薄毛が気になります。撮影までにできることはありますか?
分け目やつむじを強調しないスタイルにする、生え際を全面に出しすぎない、といった見せ方で写真の印象は変えられます。医学的な薄毛治療(AGA)は皮膚科で扱う分野で、薬は継続が前提のため撮影直前だけの対策には向きません。気になる場合は早めに医療機関へ相談してください。
撮影に合わせてパーマをかけても大丈夫ですか?
毛流れが安定して当日のセットが楽になるため選択肢になります。ただし、初めてのパーマを撮影当日にかけるのは避け、1か月前ごろに一度かけて質感を確認しておくと安心です。
セルフセットでも大丈夫ですか?
普段からセットに慣れていれば十分きれいに整います。ドライで毛流れを作り、少量のスタイリング剤で整え、キープスプレーで固定するのが基本です。前日に一度練習し、当日の修正用の小物を持っておくと安心です。
和装と洋装で髪型を変える必要はありますか?
必ずしも変える必要はありません。同じ短髪でも襟足やサイドの整え方で両方に対応できます。和装と洋装を同日に撮る場合は、途中でセットを切り替える時間が取れるかをスタジオに確認しておきましょう。

出典

  1. [1]