人前式とは

人前式(じんぜんしき)は、参列するゲストを結婚の証人として、その前で結婚を誓う挙式スタイルです。教会式が教会の神に、神前式が神道の神々に誓うのに対し、人前式は特定の宗教にもとづきません。大手結婚情報誌の調査(2024年・全国推計値)による挙式スタイルの実施割合は、キリスト教式が46.9%、人前式が36.7%、神前式が15.2%、仏前式が0.4%で、人前式は教会式に次ぐ2番目に選ばれています。宗教的な式次第の決まりがない分、誓いの言葉や結婚証明書への署名など、内容を自由に組み立てられるのが特徴です。挙式そのものの所要時間は、およそ30分が目安とされています。

人前式の流れ

人前式には決まった式次第がありませんが、多くの会場では次のような流れを基本形として組み立てます。新郎新婦の入場から退場まで、ゲストが見守るなかで進みます。

  1. 新郎新婦の入場

    ゲストが見守るなか、新郎新婦が入場します。

  2. 開式の辞

    司式者(進行役)が開式を宣言します。

  3. 誓いの言葉

    ふたりで用意したオリジナルの言葉で結婚を誓います。

  4. 指輪の交換

    結婚指輪を交換します。

  5. 結婚の証

    誓いのキスに代えて、ハグやゲストへの一礼にする例も多くあります。

  6. 結婚証明書への署名

    新郎新婦が結婚証明書にサインします。

  7. 立会人代表の署名

    ゲストを代表して立会人代表が署名します。

  8. 結婚証明書の披露

    署名した証明書をゲストに向けて掲げます。

  9. 結婚の承認

    拍手や合唱などで、ゲスト全員が結婚を承認します。

  10. 新郎新婦の退場

    ゲストに見送られて退場します。

誓いの言葉に決まった型はなく、ふたりの言葉で自由に作れます。構成や作り方は人前式の誓いの言葉で詳しく紹介しています。

教会式・神前式との違い

3つの挙式スタイルの最大の違いは「誰に対して結婚を誓うか」です。人前式はゲスト、教会式は教会の神、神前式は神道の神々に誓います。宗教にもとづく教会式や神前式には定まった式次第や作法があるのに対し、人前式は宗教的な制約がなく、内容の自由度が高いのが特徴です。

人前式・教会式・神前式の違い

項目

人前式

教会式

神前式

誓いの対象

ゲスト(証人)

教会の神

神道の神々

実施率(2024年)

36.7%

46.9%

15.2%

内容の自由度

高い(宗教の制約なし)

式次第が定型

三々九度などの作法あり

署名・司式

ゲスト・立会人代表が署名

牧師・神父が司式

斎主が司式

実施率は大手結婚情報誌の調査(2024年・全国推計値)による挙式スタイル別の割合です。

結婚証明書と立会人の役割

人前式では、ゲストが結婚の証人という位置づけになるため、結婚証明書と立会人の存在が式の中心になります。結婚証明書はふたりと立会人代表が署名するもので、受付でゲスト全員にサインしてもらう運用もあります。ただし法的な結婚は婚姻届の提出で成立するため、結婚証明書はあくまで儀式上のもので、ゲスト参加型の演出装置と考えるとよいでしょう。

立会人代表は、ゲストを代表して式を見守る人です。おもな役割は次のとおりです。

  1. 新郎新婦を見守る

    ゲストを代表してふたりの誓いを見守り、サポートします。

  2. 問いかけをする

    「ふたりを生涯支えますか」などの問いかけを担うことがあります。

  3. 結婚証明書に署名する

    ゲストの代表として結婚証明書にサインします。

  4. 代表挨拶をする

    ゲストを代表してスピーチをする場合もあります。

立会人代表は必ず立てなければならないものではありません。人前式には宗教や伝統によるルールがないため、誰に何を頼むかも自由に決められます。

人前式が選ばれる理由

人前式が選ばれる背景には、「堅苦しい雰囲気が苦手」「神さまではなく家族やゲストに誓いたい」「型にはまらず、やりたいことを叶えたい」といった動機があります。宗教色がなく自由度が高いため、ガーデンウェディングレストランウェディングなどカジュアルな会場とも相性がよく、会場を選ばずに行えるのも人気の理由です。

よくある質問

出典

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